校長あいさつ

清陵の風

校長 田中 顯治

 本校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
 本校は京浜急行線南太田駅からドンドン坂を登った清水ヶ丘の地に在ります。平成16年に県立清水ヶ丘高等学校と県立大岡高等学校の普通科2校が再編統合され、総合学科として開校しました。今年の1月、本県教育委員会より県立高校改革実施計画が示され、平成29年度より単位制普通科として新たなるスタートを切ることになりました。そのため2年間は総合学科と普通科の2学科併置となります。
 新たなるスタートを切るにあたって、いままで横浜清陵総合高等学校が総合学科として培ってきた歴史の上に、単位制普通科の体制を再構築していきます。
本校は進学型総合学科として、生徒一人ひとりの興味・関心や進路に沿った履修指導、将来を見通したキャリア教育プログラム、コミュニケーション力を育む授業など、特色のある教育活動を展開し、社会で活躍する人材を育ててきました。
 新しい単位制普通科では、単位制の利点をいかし、生徒一人ひとりの学習や進路実現に応えるための年次進行のカリキュラムを編成していきます。共通教科・科目を中心に基礎学力の定着を図り、選択科目等を履修することで発展的な科目で応用的な学力を育成し、生徒一人ひとりの進路選択を高いレベルで実現することを目指した教育を展開していきます。
 本校の教育目標は

「自主自律」

「自他敬愛」

「自立精進」

の3つです。

 この3つの目標に向け、

自ら学び、自ら考え、自ら判断し、自ら行動し、主体的創造的に生きることのできる生徒。

生命や人権を尊重し、思いやりや正義感を重んじる心を持ち、他者と協働して生きることのできる生徒。

個性の伸長を図り、自己の目標や夢に実現に向けてチャレンジして生きることのできる生徒。

以上のような生徒の育成を図っていきます。本校では、これらの目標をが達成できる教育を、今後も行っていき、これまで以上に保護者や地域の皆さんと力を合わせ、生徒、教職員一同で更なる発展に向けて進んでまいる所存です。
 今後とも、よろしくお願いいたします。


今後の進路指導と学習指導の在り方について考える

*文部科学省の「平成28年度学校基本調査」によれば、平成28年3月の高校卒業生は、1,048,641人、大学・短大に進学したものは576,470(55%)、そのうち大学に進学したものは518,859人(49.5%)、専門学校に進学したものは170,336人(17.7%)でした。
*現在、大学・短大、専門学校での中退・休学が問題になっています。大学・短大の数値は文部科学省の調査・報告があります。専門学校の数値に関しては過去の調査数や一部の数値しかないので、正確な数値はわかりませんが、大学・短大、専門学校を中退している学生は約12万人いるといわれています。上述の大学・短大、専門学校進学者数は746,806人でしたので、中退者の入学年度が異なりますので一概にいえませんが、入学する学生の凡そ16%が退学していることになります。また、大学・短大で休学している学生は、約7万人いるといわれています。
*文部科学省の「学生の中途退学や休学等の状況について」によれば、中途退学、休学の最大の要因は経済的理由(20.4%)です。国立、公立、私立の大学を問わず1位です。専門学校のデーターはないのですが、専門学校の校長等に聞くと、やはり経済的理由が一番と思うと答えていました。中途退学の場合、それに続くのが転学(14.95)、学業不振(14.5%)、就職(13.4%)となっています。休学の場合、経済的理由に続くのは留学(15%)、病気・けが(14.6%)となっています。中途退学の理由である転学、就職も学力不足や学業生活に馴染めず、転学や就職にいたった場合が少なくないようです。
*現在、国立大学では8割以上の学生が学力試験で入学、公立大学では7割以上が学力試験で入学してくるといわれています。その反面、私立大学では入学生の半分は学力試験を課さないで入学しています。このことが私立大学生の中退の大きな要因になっています。
*ベネッセの「第2回大学生の学習・生活実態調査」では、大学の授業についていけないと感じている学生は、一般・センター入試で入学したものは35.3~39.9%(大学の偏差値等のランクによって異なる)、推薦・AO入試で入学したものは42.2~50.7%となっています。推薦・AO入試で入学した学生の4割以上が授業についていけないと感じています。
*平成32年度には大学入学希望者学力評価テストが導入されます。基本的には大学に進学する場合、このテストを受験しなくてはなりません。大学入学希望者学力評価テストは、国公立大学から見れば現行のセンター試験と同様な制度と捉え、その後、各大学独自の個別試験を課すことになります。しかしながら、44%の大学が定員割れを起している私立大学の場合、指定校推薦、公募推薦、AO入試など、学力試験を課さないで学生集めに奔走している大学では、どのような個別試験を課すのか注目されるところです。大学希望者学力評価テスト後に個別試験に学力試験を課せる大学と、課せない大学に分かれると思います。
*大学入学希望者学力評価テストが実施されると、いままで学生を青田買いして集めていた大学は、どのように学生を集めるのでしょうか。国公立大学でも独立法人化して毎年、予算にマイナスシーリングをかけられ人件費等が削減されている現状で、国公立大学の統合がいわれています。定員割れしている私立大学は、いつまで基本財産等を取り崩して経営を維持できるのか、大学の淘汰が始まります。
*今後の入試改革では、高校基礎学力テスト、大学入学希望者学力評価テストの導入で、思考力・判断力・表現力が問われる試験が課されると思います。いままでの知識を問う出題だけでなく、思考力・判断力・表現力を育むためにもアクィブ・ラーニング型の授業を取り入れる必要があります。特に、難関大学と称される大学の個別試験には、思考力・表現力が課せられると考えます。
*単位制高校の場合、進路指導するにあたって1年次から自らの進む道を考えさせ、2年次・3年次の科目を選択させましょう。新校のカリキュラムは文転や理転しにくい編成になっています。1年次は漠然とした進路選択になると思いますので、幅広い進路選択ができるように助言・指導することです。この段階で進路選択の幅を狭めないような指導が必要になります。
*安易な入学や不本意な入学をさせないためにも、3年次に「入れる大学」を探すのではなく、1年次・2年次に「入りたい大学」を探させることが大切です。
*よく2年の後期(2学期)は3年0学期といわれます。修学旅行が済んだら、勉強と部活動の両立を目指して受験モードに入らないと受験に間に合わないといわれます。受験教科の勉強は修学旅行が終わったら開始させましょう。この頃から勉強を始めると、最終的に推薦やAO入試で進学しても、モチベーションを高く維持でき入りたい大学に出願します。
*推薦・AO入試で早くに合格しても、その後が決して楽ではないということを、生徒・保護者が理解することです。入学後に授業についていけるか、大学生活に馴染めるのか、志望している企業に就職できるか、早く進路決定できても学ぶ姿勢を持ち続け、大学で学ぶのに必要な基礎科目を自ら学習しておくことです。
*主体性を持ち、多様な人々と学び、協働することのできる力を育成するために、アクティブ・ラーニングを手法とした授業改善を図る必要があります。


なぜAL(アクティブラーニング)か、どのようにALを行うのか

校長が考える、今話題のALについて掲載しています。

なぜALか、どのようにALを行うのか (上)

横浜清陵高等学校
校長 田中 顕治

 近年の教育界のキーワードとして「アクティブ・ラーニング」(ALと称する時があります)という言葉が盛んに使われている。この言葉が使用されるようになったのは、平成24年8月28日に文部科学省から出された中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて~生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」というタイトルのもとで、講義中心の受動的な講義からアクティブ・ラーニングを用いた主体的・能動的な学修へ、大学教育の質的転換を迫る諮問がだされ、そのなかにアクティブ・ラーニングという言葉が登場しました。
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